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もっと詳しくお茶の種類


お茶はみんな兄弟!

お茶と一口に言っても、いろいろな種類があるのです。世界規模で見ると、お茶を飲まれている人口は、27億人と言われています。コーヒーを飲まれている方が19億人と言われていますので、世界で一番多く飲まれているのが、お茶なのです。

お茶といっても、紅茶・ウーロン茶・緑茶がお茶の仲間になります。色や味、見た感じが違うと思うのですが、もともとは同じお茶の樹(ツバキ科の常緑樹)からできているのです。加工方法の大きな違いによって、紅茶・ウーロン茶・緑茶と分類されるのです。

緑茶(日本茶)を、大きく分類すると・・・

緑茶(日本茶)と言っても、数多くの種類があります。
そんな緑茶を大きく分類すると・・・
煎茶:日本で生産される茶の75%を占めます。さわやかな香りと、上品な渋みのある味わい。玉露:日本茶の最高級品。茶葉は鮮やかな緑色。ふくよかな香りと、まろやかな旨みを持つ味わい。碾茶:てん茶を石臼で挽いたものが、抹茶となります。香り豊かで、まったりとした旨みがあります。

緑茶(日本茶)の種類

緑茶(日本茶)を大きく分類すると、上記のような3種類に分けることができます。
しかし、一般に販売されているお茶は、もっと種類が多いと思います。かりがね(茎茶)や、粉茶・玄米茶・ほうじ茶などなど・・・そんな緑茶の仲間をご紹介させていただきます。


碾茶(てん茶) ⇒ 抹茶  茶園に覆いをして育てる仲間
4月半ば頃より、茶園に覆いをかぶせて日光を遮って育てた新芽を蒸した後、揉まずに乾燥させてつくります。

一般の方は、碾茶をあまり見る・触るという機会が少ないと思います。なぜなら、販売されるときは、この碾茶を石臼で挽き、抹茶として販売されるからなのです。
抹茶にすると、味・色の劣化が早いため、茶業者の間では、ほとんどが碾茶の状態で保存されています。

玉 露  茶園に覆いをして育てる仲間
碾茶(抹茶)と同じように、4月半ば頃より、茶園に覆いをかぶせて日光を遮って育てた新芽を、蒸して揉みながら乾燥させてつくったものです。

ふくよかな香りとまろやかな旨みをもつ最高級のお茶で、鮮やかな緑色をしています。

かりがね(茎茶)

玉露・煎茶の製造工程の中で、葉・茎・粉などに分類されます。その中の茎の部分の入ったお茶のことです。
地域により、いろいろな名称を使われますが、京都では「かりがね」と呼ぶことが多く、全国的には「茎茶」と呼ばれることが多いようです。

茎の部分?と思われる方もいらっしゃいますが、玉露のかりがねは、味も玉露に近づき、比較的値段が安いことから、たいへん人気があります。


煎 茶  日光サンサンの茶園で育てる仲間
日光をサンサンと浴びた茶園で新芽を摘んで、蒸した後、揉みながら乾燥させて作ります。

さわやかな香りと上品な渋みのある味わいで、日本で生産される茶の75%を占めます。

ほうじ茶(焙じ茶)

下級の煎茶やかりがね(茎茶)を強火で炒って、香ばしいにおいを引き出したお茶です。

食事のときに最適です。香ばしいにおい・香りと、後味のサッパリ感が持ち味で、お食事のとき・寝る前などに最適です。


玄米茶

下級の煎茶やかりがね(茎茶)によく炒った玄米を混ぜたお茶で、玄米の香ばしいにおいが特徴です。

緑茶の甘味と、玄米の香ばしいにおいが絶妙で、普段飲むお茶として、人気のある種類です。


粉 茶

玉露・煎茶の製造工程の中で、葉・茎・粉などに分類されます。その中の粉の部分の入ったお茶のことです。

お寿司屋さんでなじみのお茶。さっぱりとした渋みが特徴。


◆ その他のお茶 ◆
京番茶

新芽を摘んだ後の大きく硬い葉を蒸した後乾かし、強火で炒り上げて作ります。独特の香りが人気。

蒸し製 玉緑茶 煎茶の製造工程の、仕上げ揉み工程を省略して作った茶で、茶葉は煎茶などの棒状ではなく、玉状に仕上げたもの。九州地方で多く生産されています。
釜入り製 玉緑茶 鉄製の釜で茶葉を炒って仕上げたもの。香ばしい香りが特徴で、こちらも、蒸し製玉緑茶同様に、九州地方で多く生産されています。

こんなとき、こんなお茶 ~生活シーン別のお茶~

1日の中で、お茶を飲む機会はたくさんあります。
飲む状況に合わせて、お茶を選び、淹れ方や飲み方にこだわれば、もっとおいしくいただけます。
参考: 日本茶スタイルブック  (社)日本茶業中央会 発行

仕事・勉強の合い間
【オススメのお茶】・・・抹茶・玉露・上級煎茶
頭脳の働きを活発にするカフェインが、玉露・上級煎茶に多く含まれています。

力仕事やスポーツ前
【オススメのお茶】・・・玉露・上級煎茶・ほうじ茶
カフェインは別名「筋肉刺激剤」とも呼ばれています。
開始20~30分前に飲み、その後は20~30分ごとにコップ1杯飲むようにします。
汗を流した後には、ほうじ茶などたっぷり飲めるお茶がオススメです。

眠気・酔いを醒ましたいとき
【オススメのお茶】・・・抹茶・玉露・上級煎茶
カフェインの持つ覚醒効果によって眠気が醒めます。
カフェインは、高い温度のお湯で淹れるとお茶に多く溶け出します。
油っこい料理の後
【オススメのお茶】・・・ほうじ茶
口の中のべとつきが消え、さっぱりします。
食後
【オススメのお茶】・・・中・上級煎茶、粉茶
食後には、虫歯菌の増殖を抑えたり、食中毒を予防するカテキンが多く含まれいる、中・上級煎茶がオススメです。
お寿司などの生ものを食べた後には、粉茶もオススメです!
寝る前・お年寄り・赤ちゃん
【オススメのお茶】・・・ほうじ茶
寝る前やお年寄りには、カフェインの少ないほうじ茶が無難です。
赤ちゃんには、ほうじ茶をさっと淹れた物や、出殻しを冷ました物が最適です。
空腹時
【オススメのお茶】・・・ほうじ茶
濃いお茶は胃を刺激します。カフェインが少なく軽い口当たりのほうじ茶が向いています。